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三杯目:フローズン・ダイキリ
ちょっと、ヒーターにあたりすぎて少々汗ばんできた頃でしょうか。
寒い時期ではありますが、ラムベースのフローズン・ダイキリをお召し上がり下さい。
暖房を効かせた中で食べるヒンヤリ冷たいこのカクテルは、最高に贅沢を感じられると思います。
冷たい・・・と言えば、ひとつ思い出すお話があるのですが。
私の働いていた病院は色んな地方から就職してきていまして。沖縄から来た人もいれば東北や北海道から就職してきた方もいらっしゃいました。
で、ですね。遠くから来ていると「帰省」と言う名目で有給が取りやすいんですよこれが。
本当はただ遊ぶつもりでもね。ハハハ・・・
そんな、有給で里帰りした時に怖い体験をした看護師の話です・・・・・・
その看護師、東北は秋田県の出身で、色の白い人でした。
5日程里帰りで骨休みするつもりだったようなのですが、二年前に脳梗塞で倒れて寝たきりになっていたお祖母さんが、ちょうどその数日前に退院して家に戻ってきていました。
最近は医療費削減とかで、入院が長くて症状があまり変化のない患者はどんどん退院させて新しい患者を受け入れないと病院経営も大変なようで。
医者はお金持ち、なんてイメージだけで見ているような女性とかですと、経営で頭抱えているお医者さんがいるなんてなかなか想像できないでしょうねぇ・・・ハハハ・・・
・・・あ、ハイハイ、話の続きですね。
家で面倒をみるのはやはり大変で、母親が介護に振り回されているのを見て、『親孝行』のつもりで看護師は連休中はお祖母さんの世話を手伝う事にしたそうです。
まぁ、普段仕事で何十人と看ているのに比べたら全然楽ですしね。
・・・せっかくの連休が『骨休み』ではなくなってしまいましたが。
その家はなんか古い大きな家らしくて。
昔の造りというんでしょうか、和室が何室も隣り合うようにありまして。
その内一つをお祖母さんの部屋に当て、その部屋とフスマ一枚隔てた隣室に、夜中の世話を担当する人が寝泊まりするようにしてたそうです。
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