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ある日
学校から帰宅すると家に明かりがついていた。
ドアを開けて中に入った。
「ただいま戻りました」
「依利、こっちにこい」
リビングへ
「これは、どう言うことだ」
父は、椅子に座り、机の上にテスト用紙を
広げた。
「僕のテスト用紙ですが」
「どうしたら、こんな点数がとれるんだ」
「それは、その……」
「平均点８５点
こんな問題が何故、解けない。
家庭教師を雇ってやってるのに、
何だこの様は、俺の子なら満点で当たり前だ、本当に馬鹿だな、お前は」
父は、立ち上がった。
「何だ、その目は本当、あの女そっくりで
ムカついてくる。
俺の言うことだけ、聞いておけばいいんだよ」
そう言うと同時に顔を殴られた。
思った以上の衝撃に倒れこんだ。
「この役立たず。
屑は屑らしく、下向いてれば良いんだよ」
そのあと、背中や腹を殴られ、蹴られた。
今回は、逆鱗に触れたらしく。
いつもよりも強かった。
意識が飛ぶギリギリで飽きたみたいだった。
「私は、少し出てくる。
片付けて置けよ」
そう言って、家から出ていった。
「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎ、はぁ」
終わった。
最近、エスカレートしてきている気がする
けど、自分の不甲斐なさだ。
リビングを片付けた後、自室に入った。
鞄を置き、全身鏡に写った自分を見た。
殴られた顔が腫れていた。
着替えを始めるとまた新しいアザが
出来ていた。
治療しないと、明日はあの家庭教師が
来る日ばれたら、父に殺される。
そのあと、シャワーを浴び、治療して、
夕食を軽く済ませて、その日は
寝てしまった。
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