雛鳥の罪、雛鳥の罰

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この気持ちをどうすればいいのか 「あさひ…! 何故あさひだけが死ななければならないんだ…!」 美鶴は家族写真をもう一度見る そして何かに気付いたのか、和やかに微笑んだ 次の日の朝、リビングに向かった鷲はキッチンに立ち料理を作っている雛と目があった 「お、お姉ちゃん おはよう」 「……おはよう」 鷲はテーブルに置いてある朝食に視線を向ける 「これ、雛が作ったの?」 「う、うん」 「おはよー」 その時、梟もリビングにやって来たので鷲はちょうど良いと雛に向き直る 「雛、叩いたりしてごめんね」 「オレも、無責任な事言った 本当にごめん」 雛は二人の謝罪に首を横にふった 「良いんだよ、お兄ちゃん、お姉ちゃん 私も……ごめんなさい」 雛の謝罪の意味がわからず、二人は首を傾げる 「なんで雛が謝…」 「お、二人共おはよう」 その時、美鶴が降りてきた 「おはよう、お父さん」 「おはよー、父さん」 「お父さん、おはよう」 その時、三人は美鶴の言葉に違和感を覚えた 今、父は二人と言わなかったか? 「おと…」 「母さんと雛が死んだのは悲しいが、三人で強く生きていこうな!」 梟の言葉を遮り、美鶴は歪んだ事実を口走る そして、二人を抱きしめた 鷲と梟の“二人”を
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