雛鳥の罪、雛鳥の罰

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20X2年(現在) 事故を起こしたトラックの運転手は一昨年、自殺していた事がわかった 救急隊員の青年は3年経った今でも目を覚まさない 雛はたった一人で全てを背負っていた 周りの人間は誰も知らない 彼女の過去を 苦しみを 罪を 罰を 運命を 背負ったものを その大人のように大きい体と雛鳥のように純な心に 今日も彼女は傷を作る 誰かの代わりに、受け止める為に 彼女は一体、どれほど失えば許されるのだろう
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