ぼくらは友達

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レストランで食事をしていると、ウェイターがやってきて言った。 「お食事中失礼します。お客様のお連れの方が表にいらっしゃるのですが…」 「ああすいません、すぐに食べ終わりますんで…」 私は料理を味わう事なく、急いで口に流し込むが、ウェイターは、 「申し上げにくいのですが…、他のお客様の迷惑になりますので…」 と、困惑した表情で遠回しに急かした。 確かに、お店に迷惑をかけるわけにはいかない。私は仕方なく食事を途中で切り上げ、「ふう」とため息をついて席を立った。会計を済ませて店のドアを開けると、待ってましたと言わんばかりにパンダの子供が走り寄ってきた。 それは、ある朝の事だった。目を開けると、そこにはパンダの子供がいた。 「こいつ、どっから入りやがった」 驚いた私は子パンダを抱き抱え、部屋の外に追い出した。しかし子パンダはドアの前に座り込み、がんとしてそこを動こうとしない。朝っぱらからパンダに構っている暇のない私は出社の仕度を済ませ、家を出た。 駅に向かう私の後をヨタヨタとついてくる子パンダ。放っておけばどこかへ行くだろうと思ったのだが、信号で止まる度、子パンダは私の足にしがみついてくる。いい加減鬱陶しく感じた私は、信号が青に変わった瞬間、子パンダを払い、思いきり駆け出した。必死について来ようとする子パンダだが、所詮はパンダである。人間の足の速さには敵わず、パンダを引き離し撒いた。image=502718804.jpg
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