後日談ーコーヒー・エッグノッグ

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***  陸が夕飯を食べ終える頃には空も食後のコーヒータイムに入っており、比較的穏やかな空気が流れていた。 「ごちそうさまー。  黄雨ちゃん、腕を上げたね」 「一度、授業で作ったからですよ」  本職の陸に褒められるのは嬉しいのか、黄雨は嬉しそうに食器を下げる。 「ところでさ」  そのタイミングを見計らって、俺は切り出した。 「?」 「陽って卵食えんの?  アレルギーとか言ってなかった?」 「ああ、その話?」  いつものおどけた様子とはうって変わって、上目遣いの目を向けてくる。  意味ありげなその目に、何故か胸がざわついた。 「その前に、食後のお茶を貰える?  長くなりそうだし、話はそれから」 「コーヒーしかないですけど、いいですか?」  苦笑いを浮かべながら、黄雨がコーヒーを淹れる。  その様子を横目で追っていると、隣の空が冷ややかな目を向けていることに気付いた。  
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