後日談ーコーヒー・エッグノッグ

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「-っ」  言葉を詰まらせれば、以前『ムーンライトリバー』で聞いた陸の言葉が頭を過る。  『陽ちゃんは私たちの所に来る前に預けられてたところで、奥さんに関係を迫られてて…』  そこまで思い出せば、充分だった。 「・・・悪い」 「まぁ、私達も子細までは知らないんだけどね」 「軽々しく聞けるような話でもないしな」  コイツらの言い分も、もっともな話だった。  っていうか 「だから、陸はあそこまで過保護なわけ?」 「カホゴ・・・っていうか、陽ちゃんに関しては何て言うのかなぁ」 「とりあえず、二人のラブラブっぷりは、見てて分かりますけど」  呆れるように口を挟んだのは黄雨だった。  その点は、俺も同意だったので頷いておく。  前は『スキンシップ』とか言ってたけど、さっき帰って来た時も、空には肩に手を乗せたヤツ、あれが陽だったら抱きついてただろ、お前。  その意を込めて陸を見るが、ヤツは首を捻るばかりだ。 「ラブラブ・・・っていうか、陽ちゃんが倒れた時、介護してたの私だしなぁ。  空はその時、それどころじゃなかったし」  ・・・介護、って  
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