世界の終末

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彼の体は地面に叩き付けられる前に瞬時に巻き起こった、光を放つ恒星が持つ規模の灼熱によって消え去ろうとしていた。 その時、時間が止まった。空中に浮かんだまま停止して痛みも熱も感じない。すると彼の目の前に夢で見た老人に似ている風貌の光り輝く物体が現れて言った。 「おまえは最後まで生き残った人間だから、特別に教えてやろう。どうして急に世界が滅んだのかを。………………。」 光り輝く物体がその理由を言い終えると再び時間が動き出し、瞬時に全てが焼き尽くされた。
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