第2章

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「ばかか」 思わず呟く。 「せっかく人が気をきかせてやったのに」 「とにかく手を貸してくれ。 動けない」 晴明の腕に縋って立ち上がろうとした博雅の膝が崩れる。 晴明がその身体を慌てて抱きとめた。 「晴明。 立てない」 情けない顔で博雅が見上げてくる。 「一晩中膝枕では、 足の感覚がなくなって当然だろう」
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