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博雅を座らせて、
その足を伸ばしてやる。
「……やめ……っ触るなっ!」
博雅が悲鳴を上げた。
「血行を良くしたほうが早く直る。
最初は辛いがすこしがまんしろ」
晴明が指貫の上から足をゆっくりとさすりはじめた。
「!……や……あぁっ」
博雅が身を捩る。
「やめろっ」
抗って胸を叩いてくる腕を捉えて、
晴明が自分の背に回す。
「く……ッ、
ぅんん……」
晴明の背にしがみついた博雅が、
痺れた足にはしる感覚に耐える。
熱い息を耳元で吐かれて、
晴明はなにかイケナイことをしている気分になった。
……けっこうクルな、
これは。
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