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私は孤児だ
正確には孤児になった、だ
父は私が産まれてすぐに、母は私が物心つく前に他界した
そこで私は孤児院に預けられた
孤児院は悪くなかった
良くも悪くも普通だった
だが九つの時、遊びに出た先で誘拐された
叫ぶ間も、抵抗する間もなく、何かを嗅がされ眠ってしまった
起きた時には牢屋に入れられていて、魔法封じの首輪が嵌められていた
周りには私と同じように攫われた人がいて、一部の女性や子供は泣いていたり、聖職者の人は祈っているようだった
そのうちに、一人の十代半頃の女の人が牢屋に入れられた
その人が起きると現状把握のための質問と、何故か"出たいか"と聞いてきた
首輪がされてないという事は、魔力量が少なく、戦いには全く向かない人
私は、最初から諦め、冷めた目でその光景を見ていた
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