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出たい、と誰かが答えると、彼女は立ち上がり、どこからともなく大剣を取り出した
それだけでも驚いたのに、力仕事にはおおよそ向かないと思っていた細い腕で、軽々と身の丈ほどの大剣を持ち上げ、木で組まれた檻を叩き斬ってしまった
その騒ぎを聞き付けた盗賊か奴隷商の男は、またもどこからともなく出てきた二つの"六本の筒が束ねられた何か"によって穴だらけにされた
彼女の髪は黒く、クセがあり
ややツリ目で、瞳は紅かった
そして彼女の名前は、一生 忘れられない物となった
彼女は宣言通り、目の前の敵を全て殺し、私達の道を文字通り、斬り開いていった
ボスもあっと言う間に倒し、敵を探しに行ったのか、近くの部屋を見て回る
ひと通り見た後は、先ほどと同じように、みんなを外まで連れて行ってくれた
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