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しかしそれを口にしようとすると誘いの手を強化。
例えるならイタリア人男性のような。熱烈なアピールを繰り返す。
そこまで私達にこだわらなくても……って思ったけど、ノーとは言わせない雰囲気に圧倒。渋々誘いを受けることにした。
特別な用事がある訳でもないのでね。しかし、
「私、朝からバイトあるんで無理」
もう一人はちゃんとした理由を述べて誘いをかわした。
逃げる口実がない暇な自分……バイト、探さなきゃな。
刃が全身に突き刺さる程痛感したところで。
言葉を各々二、三ぐらい交わして私達はファミレスを出た。
そして明日バイトがある友人と別れその姿が見えなくなってすぐ例のお店へ向かった。
ニコニコしている恵里菜とは正反対の、ドス黒い何かを抱えた私。不安と緊張で顔がピクピクする。
本当に大丈夫なのか……道中それしか頭になかった。
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