杉本彗の告白~宮野さんは今日も困ってる~

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ただ甘やかされ、依存して生活していたのに、自発的に勉強などするようになった。 食事もきちんとするようになってきたし、表情も少しずつ、生きたものに変わってきた。 夜中の悲鳴だけは止まらなかったが。 そして再び登校した日。 今度は大塚と仲直りしたようだったし、ぎくしゃくしていた明石との関係も、少し戻ったようだった。 ……もう、この生活も終わり。 家に帰そうとすると云われた。 ――先生はひとりで大丈夫ですか。 痛いところを付かれた気がした。 宮野はきっと、ずっと俺があいつと重ねてみてたこと、知ってたんだ。 けど、もう宮野はあいつじゃないことはわかってた。 一緒にして考えるなんて間違えてるって。 「ごめんな、宮野。 俺の勝手に付き合わせて」 宮野がじっと、俺の顔を見つめる。
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