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「いつから泣いてなんだよ、おまえ」
「……わかりません」
泣きじゃくる宮野をただ黙って抱きしめてた。
泣いて、泣いて、泣き疲れたのか、そのうち眠ってしまった宮野の髪をそっと撫でる。
……ごめんな、宮野。
先にあやまっとくわ。
前は諦めてやれたけど、今度は無理だ。
おまえに好きな奴がいようと、俺のものにする。
俺だけのものにする。
俺だけしか、目に入らないようにしてやる。
おまえも悪いんだぞ、せっかく逃がしてやったのに、戻ってくるから。
これからしばらく、泣かせてばかりになるだろうけど。
ほんとごめんな、先にあやまっとく。
だから、いまは、ゆっくりとおやすみ……。
【終】
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