一欠片の記憶

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本当に普通の日、誰かの誕生日でも命日でもなく、いたって普通の日の事だっだ。 家でグータラとしている俺。 今日はいつもより気温も高く、行動力という力が出なく、扇風機の前でグータラしていた。 そんな時だった、突然家の電話が室内に鳴り響く。 俺は気だるそうに電話に出た。 電話の相手は病院の看護師らしき人だった。 看護師は何故か焦っていて、こう言った。 看護師「かなさんが事故に会いました。身元がわかるものが無く、唯一の携帯の最後の通話履歴が貴方だったのでかけさせていただきました。 かなさんの身元や親御さんの連絡先はご存じでしょうか?」 本当に突然だった。 かなが事故にあった…? 俺は頭が真っ白になり、無我夢中で病院へと急いだ。 かなとは、1年前に付き合った仲だった。 お互いがちゃんと信頼もできていて、時にはぶつかって喧嘩する事もあったが、本当に大切で大事で愛している奴だったのに… そんな大切な人がさっき事故にあったって… 俺は病院に着いた途端、急いでカウンターへと行きかなの病室を聞いた。
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