1輪目 リクという花

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     * 会議は長引き、3時間を過ぎてしまった。 ホールの隅の壁に寄りかかり、スマートフォンをにらんでいるリクに、吉井は手を振る。 それに気づくと、リクは花のような笑顔で吉井を迎えた。 「ごめん――会議が長引いちゃって・・・・・・」 男の子の笑顔にときめいた事に戸惑いながら、吉井は取り繕うように言う。 僕はヒマだから大丈夫ですよと、リクはするりと吉井の腕に細い手をからめた。
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