1輪目 リクという花

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     * 「・・・・・・気持ち良かった?」 胸毛の中の、中年男の醜いつぼみをいじられながら、リクに聞かれる。 かつてなくそうだったが――疲れ切って言葉にならない。 言葉の代わりに、吉井はリクの滑らかなひたいにキスをした。 「またこうして・・・・・・会ってくれる?」 ――何のために? 吉井は少し、身構えた。
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