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「僕、仕事が無いから・・・・・・お金も無くて。ちょっと助けてくれると、ウレシイな」
金か――吉井のような男には、かえって安心する事情だった。
皮肉げに口を歪め、いくら欲しいのかリクに聞く。
一回3万円、吉井がしたくなったらで良いとの事だった。
恋人もいなければ、結婚の予定もない中年男にとって、願ってもない気楽な関係だ。
もちろん、吉井はこの援助交際を承諾する。
こうしてリクとの、事故のような関係が始まったのだった――。
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