2輪目 不甲斐ない憧れ

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「ふうん、残念だな。吉井くんがフリーなら、私、彼女になりたいのに・・・・・・」 そう言って凪子は、ころんと頭を吉井の肩に乗せた。 天にも昇る気持ちでありながら、どう対応してよいか、全くわからなかった。 チャンスとはそうしたものなのかもしれない。 そして、あっと言う間に通り過ぎてしまう――。
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