1輪目 リクという花

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     * 会話に花が咲き、いつの間にか予定の時間をとっくに過ぎていた。 それに気が付いたのは、時間を指定した吉井ではなく、マネージャーの方だった。 「あら、いけないっ! ずい分お時間いただいちゃって。私、他の受け持ちの子を出演番組に連れてかなきゃ・・・・・・リクちゃん、失礼しましょ?」 「僕、独りで帰れるから。もうちょっとだけ――」 もうちょっと居られても困るんだけどな、と会議を控える吉井は苦笑する。
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