1輪目 リクという花

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「じゃあ、またね。あんまりオジャマしちゃダメよ?」 吉井の思惑をよそに、マネージャーはそそくさと席を外す。 「俺も・・・・・・もう行かなきゃだから」 続けて吉井も席を外そうとすると、リクは何とも言えぬ寂しそうな表情を見せた。 「あの、この後――お時間・・・・・・ありませんか?」 花びらのような唇で、恥じらうように誘われる――抗しがたいが・・・・・・。
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