前書き1

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 私は、基本的に、大抵の小説に、「前書き」というものを書かない。それは、もしかしたら、私自身が、どうしてこのような小説を書こうと思ったのか、そういうことを封じるためなのかもしれません。そんなことは、前書きを書こうとしない、という性質を持った私に、到底わかる領域にあるものではないのです。  つまり、前書き、という物には、それだけの能力、言い換えれば力、というものがあるのでしょう。作者、若しくは読者に対して、なにかしらのメッセージ、そういったものを伝える役目があるのでしょう。  それは、私にはわかりません。  読者の方々に、ご自由に、素晴らしい想像で、新しい世界を気付いていってもらいたいな、と思っています。まぁ、そういうことを言っても、いまだ未熟ですから、はっきり言って、「こいつは何を言っているんだ」といわれれば、それでおしまいです。――なので、そういわないように。  その、前書きに対する御想像から冷めないうちに。  「   」、お楽しみください。  ……因みに、次も前書きです。
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