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「・・ん・・あおやま さんー?・・おはよ・・ござい、ます・・・」
「ん。おはよう。」
フッ。コイツ、まだ寝ぼけてるな・・。
寝てた?・・ ん?・・ う ん・・。
久しぶり。・・んー、は い・・・。
いつも通りの会話を繰り返しつつ、掠れて弱々しいその寝ぼけた声が聞きたくて、わざと少し早い時間に電話をかけるオレは、いつものように頬を緩ませると、昨日の小旅行の話を始める。
「昨日、小さいレストランに行ったんだよ・・・」
はい・・
・・ハ・イ・・
うん・・
・・んー・・
・・ん~?・・ん・・きいて、る・・・
朝が苦手で、夢うつつで話してるように打つ相づちが可愛くて、ゆっくりと、昨日の青い扉のビストロの話を聞かせる。
それから10分たってようやく覚醒した君に、いつものようにもう一度同じ話を繰り返す。
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