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「・・・」
「・・・・」
一通り昨日の話を終えると、いつものように沈黙が訪れる。
あいつから、話題をふることは、ほとんどない。手紙では別人のように、沢山自分のことを話し、色々聞いてくるくせに。電話になると、ほとんどオレが喋ってる。
もともと口数の少ないオレが、やっと話題を見つけては、電話してるってのに。
まあ、この沈黙でさえ、今、電話の向こうにお前がいて、同じ時間を過ごしていると思うと、心地いい。
「・・・じゃあ、また、電話する。」
この沈黙を破るのはいつもオレ。
ほんとはもう少しこのまま繋がっていたいけど、もう、用意していた話題は、すべて話してしまった。
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