また明日、その言葉を

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柔らかく笑う姿が、とても嬉しい。  本屋さんの飛び出す絵本、気に入ってくれたみたい。   あまり、驚かせたり、興奮するようなお話じゃないけれど。    ……いけない。そんな顔、しないで。     今日もまた、この子と笑いあい、話し合えた。      それがまた、明日もあるってことに、微笑まないと。 ――また明日、おはようって、言おうね。 ――おやすみなさい。      だから、ねむるまえと、おきたときは、言わないと。     あたりまえの子なら、そんなかお、させないのかな?    ほんとうなら、おこられたり、めいわくかけたり。   その目のなかに、ちょっと、くらいなにかがあるってこと。  でも、ぼくはしっている。 ママのやさしいえがお。
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