大人の恋

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二日酔いの下川の朝は不倫相手をというか、何も起こらなかった彼との夜を忘れさせてくれていた。あの弱々しい逃げ腰男に興醒めしてしまっていた。個人的には再会したいとも思わなかった。しかし、会社には出向かなければならずに憂鬱になっていた。あれから、その上司の男からはLINEも全く着ていなかった。それがサヨナラを意味し、遊びの付き合いでしかなかったことは祖母との話でもわかったようなわからないような千紗だったが、パパが家に居ない淋しさが込み上げてきて急にパパに会いたくなってきた。しかし、パパはクリスマスに下川に来れるのか、無理なような気がしてる。パパに会えないから、ナイスミドルに走ったのかと祖母も言っていた。「お祖母ちゃんは不倫したことあるの。」と聞いてみたら、そりゃこの美貌だからね。結婚してから、お友だちの御主人から誘われたけど、お祖母ちゃんはお祖父ちゃん一筋だからね。亡くなった今も御位牌にチューしてるよ。」と笑っていた。確かに祖父はイケメンだった。友達の小百合ちゃんは士別へ帰っていった。しばらく、この街での生活が始まる。でも田舎にいると睡眠時間長くなりそうだった。それに今までの疲れが一気に出てしまっていた。ママにはLINEで、赤パンはやめてね。と書いたら、履いてたからいいじゃん。おまえこそ、あんなジジイと不倫するなんて情けないと返信あり、赤パンの件は全く気にしてなかった。祖母のスナックには貴季ちゃんというチーママがいて、祖母の助っ人で、周りのお世話もしていてくれていた。今日は三人でキイチャンの車で隣街の名寄までスーパーで買い出しに行った。ここにはママの兄がつまり伯父さんがパソコン教室をやっていた。四人でランチをした。
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