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「何、忘れたの?ドジだな」
後ろから声がし、慌てて振り返った。
「・・・・・な、成海くん・・・・・」
「ハハッ、ま、そういう俺もないけどな
」
教室は成海と私の二人だけになっていた。
成海が私に顔を近づけてきた。「なぁ、俺と学校早退しねぇ?」
私は目をぱちぱちさせた。
「ダメだよ!ちゃんと授業にでないと・・・・・」
成海は立ち上がり、私の目の前に立った。
「俺・・・・・お前と話していたい。」
そう言い、私の手を引っ張って屋上に向かった。
「ちょ、ちょっと!・・・・・屋上に来て何するの?」
「・・・・・松井・・・・・だったよな?」
「う、うん・・・・・」
すると、私を屋上の壁に押さえつけた。
そして、いきなりキスをされた。
「・・・・・んっ・・・・・」
「松井・・・・・俺、お前に一目惚れしたみたいだ」
いきなりの事で抵抗できなかった私。
しかし、内心はドキドキしてしまっている。
「成海くん・・・・・」
続きを言おうとしたらまた、キスされ言えなかった。
「俺、お前と一緒にいたい。ダメか?」
成海くんの身長は私より高いため、上から言われている。
そんな成海くんの目を見た私は断りきれずにキュンとしていた。「・・・・・い、いいよ・・・・・」
成海の顔が綻んだ。「ハハッ・・・・・よかった」
ー・・・・・か、かわいい・・・・・
成海くんの笑った顔をみて思わずそう思ってしまった。
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