第1章 謎の転校生ー

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「何、忘れたの?ドジだな」 後ろから声がし、慌てて振り返った。 「・・・・・な、成海くん・・・・・」 「ハハッ、ま、そういう俺もないけどな 」 教室は成海と私の二人だけになっていた。 成海が私に顔を近づけてきた。「なぁ、俺と学校早退しねぇ?」 私は目をぱちぱちさせた。 「ダメだよ!ちゃんと授業にでないと・・・・・」 成海は立ち上がり、私の目の前に立った。 「俺・・・・・お前と話していたい。」 そう言い、私の手を引っ張って屋上に向かった。 「ちょ、ちょっと!・・・・・屋上に来て何するの?」 「・・・・・松井・・・・・だったよな?」 「う、うん・・・・・」 すると、私を屋上の壁に押さえつけた。 そして、いきなりキスをされた。 「・・・・・んっ・・・・・」 「松井・・・・・俺、お前に一目惚れしたみたいだ」 いきなりの事で抵抗できなかった私。 しかし、内心はドキドキしてしまっている。 「成海くん・・・・・」 続きを言おうとしたらまた、キスされ言えなかった。 「俺、お前と一緒にいたい。ダメか?」 成海くんの身長は私より高いため、上から言われている。 そんな成海くんの目を見た私は断りきれずにキュンとしていた。「・・・・・い、いいよ・・・・・」 成海の顔が綻んだ。「ハハッ・・・・・よかった」 ー・・・・・か、かわいい・・・・・ 成海くんの笑った顔をみて思わずそう思ってしまった。
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