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ツネ子は深く頭を下げ、教会を去っていった。それを神父は笑顔で見送る。
それを見ていたシスターが、呆れ交じりに近寄って来た。
「神父、あの人のこと好きでしょう?」
「何言ってんだよ。別に家族紹介と一緒に結婚に持ち込もうなんて思ってるわけねーだろ」
「まぁ良いけど、多分騙されてると思うんだけどなぁ」
のろける神父をよそにして、シスターは隣の部屋へと移動した。
この後、家族を紹介しに来たことで士郎と神父が気が合い、神父がツネ子と結婚するとは、神父しか予想しえない結末である。
(了)
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