1 二年生 -promotion school-

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確かに女子がキャーキャー言うのも納得。 物凄くお顔が整ってらっしゃる。 髪が黒いからか、真面目そうに見える。 まぁ、教師だから目立つ色には出来ないけどね。 そして黒い髪のせいか、肌の白さを強調させている。 紫外線を一切浴びてなさそう。 中原君は肌が焼けていてスポーツマン系だったが、この人は彼とは正反対の色白でモード系だ。 「はいはい、静かに。席に着いて」 中々静まらない女子達に少し呆れたような苦笑いで再び注意をいれた先生。 そういえばさっきホタルって聞こえた? 亜由がさっき言っていた名前じゃん。 そう思って亜由の方を見ると、物凄くはしゃいで喜んでいる。 どうやら亜由のご希望の先生だったようだ。良かったね。 「知らない人もいるから。まず自己紹介から」 はい。 私は全く存じ上げておりませんのでお願いします。 先生は私達に背を向けてチョークを持つと、黒板に自分の名前であろう文字を書いていく。 カッカッと響くチョークの音を聞きながら、私は書かれていく文字をぼんやりと眺める。 だが、そこに現れた文字を見て驚いてしまった。 『一色蛍』 「いしきほたる!?」 しかも思わず立ち上がり、大きな声を出して御丁寧に名前を読み上げてしまった。 次の瞬間、驚いた顔の『ホタルちゃん』と目が合う。 「西野。元気があることは良い事だけど、大声で叫ぶのはやめようか。ちなみに言うとホタルじゃないからな」 え?
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