1 二年生 -promotion school-

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「一年の文化祭の時、美術部覗いたら一色先生の絵が飾ってあったの。名前だけ書いてあったから知ってたんだけど、ずっと女の子だと思ってたから。それが男の人で、さらには先生だったとは思わなくてビックリしたよ」 「あー、そうゆうことね!だってホタルちゃん、美術部顧問だもん」 絵が飾ってあったのは美術部の顧問だからか。 全てに納得。 そういえばあの時に成実も顧問はイケメンだって盛り上がっていた。 担任になったなんて言ったら羨ましがられるな。 体育館で毎年同じ事を言っていそうな校長先生の眠気を誘う話を聞いてから、また教室へ戻る。 教室に戻った後、生徒の自己紹介タイムが始まったが、私はそれを聞くことなくまだ使い慣れていない携帯を操作する。 弟の受験も無事に終わり、スマホを先月の初めにようやく買ってもらえたのだ。 『成実がイケメンって言ってた一色先生が担任になったよ。』 成実にメッセージを送るとすぐに返事が返ってきた。 『マジ!?クラスたまにはこっそり代わってよ!毎日隠し撮り写メ待ってるから、よろしく!』 流石に代わるのは無理でしょ。 冗談……いや、成実のこういう時の言葉は本気だな。 毎日隠し撮りはストーカーになっちゃいますし、それ以前に興味もありません。 『両方、無理。』 送信。 『ケチ!』 の一言と怒っているクマのスタンプが送られてきた。
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