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先生の絵は観たいけれど部活まではな……中学の時ので懲りごりだし。
しかもこんな中途半端な時期に入部したら、絶対先生のファンの子に目を付けられそうだし。
「クラスには慣れたか?」
「まぁボチボチ」
誰にも話し掛けてもいないけどね。
「花村とは中学一緒だったのか?朝、一緒に自転車で登校してたから」
「そうです。あと谷村さんと五十嵐君も」
「凄い確率で同じクラスになったな」
「ですよね」
私はこの時、少し気を抜いていた。
何も考えずに先生と一緒に教室に入ってしまった。
扉を開けると私を見る沢山の瞳。
しまった。と思ったが既に時遅し。
とりあえず私は平然として席へ向かう。
「あの子、先生なんて狙ってなかったんじゃないの?」
「もしかしたら昨日のアレも先生の気を引くためじゃないの?」
はぁ~……面倒な事になりそうだな。
一限目が終わったと同時に亜由がこちらに来た。
「やっぱりホタルちゃんのこと狙ってるじゃん」
「違うって。進路希望のことで説教受けただけだから」
「なーんだ。皆勘違いしてるよ?」
ホント、面倒臭い。
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