1 二年生 -promotion school-

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先生の絵は観たいけれど部活まではな……中学の時ので懲りごりだし。 しかもこんな中途半端な時期に入部したら、絶対先生のファンの子に目を付けられそうだし。 「クラスには慣れたか?」 「まぁボチボチ」 誰にも話し掛けてもいないけどね。 「花村とは中学一緒だったのか?朝、一緒に自転車で登校してたから」 「そうです。あと谷村さんと五十嵐君も」 「凄い確率で同じクラスになったな」 「ですよね」 私はこの時、少し気を抜いていた。 何も考えずに先生と一緒に教室に入ってしまった。 扉を開けると私を見る沢山の瞳。 しまった。と思ったが既に時遅し。 とりあえず私は平然として席へ向かう。 「あの子、先生なんて狙ってなかったんじゃないの?」 「もしかしたら昨日のアレも先生の気を引くためじゃないの?」 はぁ~……面倒な事になりそうだな。 一限目が終わったと同時に亜由がこちらに来た。 「やっぱりホタルちゃんのこと狙ってるじゃん」 「違うって。進路希望のことで説教受けただけだから」 「なーんだ。皆勘違いしてるよ?」 ホント、面倒臭い。
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