1 二年生 -promotion school-

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「ヒドイな……お前たち……」 勇馬は泣いているフリをしてみせる。 「あははっ」 そんな勇馬の反応を見て理沙ちゃんが笑った。 確かに昔に戻ったみたいだね。 私の顔にも自然と笑みが溢れた。 「相変わらずお弁当箱おっきいね」 勇馬のお弁当箱は特大サイズを見ながら私は言った。 中学の時から大きいけれど、更に大きくなった気がする。 だって私のお弁当箱の三倍はありそう。 「いっぱい動くからな。エネルギーつけないと」 「体だけじゃなく脳ミソもちゃんと動かさないとね」 私は笑顔で勇馬に毒を吐く。 「相変わらず、ヒドいな……」 すると勇馬はわざと泣いたフリをした。 勇馬は気楽に話せるから良いな。 「瑞季、俺達以外の友達出来た?」 勇馬が唐揚げにかぶり付きながら訊いてきた。 「まだ出来てないな」 「友達は焦って作るものじゃないよ。そのうち出来るよ。それに私や勇馬、亜由もいるしね」 私が眉を下げながら答えると、理沙ちゃんがさりげなくフォローしてくれた。
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