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「私は元々こんな顔ですけど?」
そんな亜由を、私はそれを淡々と華麗に受け流す。
「いや~、でも凄いな。相談無しで皆同じクラスになったのは」
どうやら勇馬も驚いたようだ。
「ホント、偶然ってあるんだね」
理沙ちゃんも染み染み呟いた。
私も驚いたよ。
まさか知ってる人が三人もクラスにいるなんてね。
しかも同中。
一人になりたかったのに。
「卒業までもうクラス替えもないし、また仲良くやっていこうね!」
亜由が私達に改めて声を掛けた。
「だな」
「よろしくね」
「よろしく」
亜由が言った通り、二年のクラス替え以降はもうクラス替えは無い。
二年間、同じメンバーなのだ。
「後輩から、亜由先輩ステキです。なんて言われたらどーしよー!」
亜由は頬に手を当ててクネクネしながら敬われている自分に酔いしれている。
先程興奮していたのは、そういう理由からなのね。
「大丈夫。誰も言わねーから安心しろ」
どうやら勇馬は二年生になってもツッコミ担当のようだ。
「なんだとぉ~!」
「ハイハイ。二年生になってもコントですか」
去年の如く、理沙ちゃんが冷静に二人を上手に纏めている。
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