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「そ、そんなんじゃねーって」
「勇馬よりも七、八センチくらい身長も高そうだしね」
「イケメン、スタイル善しだもんね!嫉妬する気持ちも分からなくもないけどね!」
もしかしたらあの時既に三年生ってこともあるんだよね。
そうだったらもう会えないなぁ……。
でも実は私と同じ二年生で同じクラスになったりって可能性もあるよね。
「コラ、瑞季!また一人の世界に入ってる!」
「わ……びっくりした」
会話に混ざらず一人の世界に耽っていたら、亜由の顔がドアップで目の前に突然現れて驚いた。
「ごめんごめん」
怒らせると面倒臭いのでとりあえず謝っておく私。
「そういえば瑞季のクラスからは五組に進む子はいないの?」
私が黙っていたせいか、理沙ちゃんが私を輪の中に入れようとしているのか私に質問が飛んできた。
私達の新しいクラスは五組だ。
「ううん、いないよ。私一人」
「それも凄いな」
勇馬が私の言葉に驚いた。
まぁ同中が四人一緒のクラスになったくらいだしね。
「あー!そういえば瑞季の誕生日の時会ったイケメン君はどうなったの~?仲良さげだったじゃん!」
亜由から飛んできた思い掛けない言葉に、私は無意識に足を止めて固まってしまった。
「どうしたの?」
私のその様子に理沙ちゃんも不思議に思い、私に声を掛けた。
私の異変に気付いた残りの二人も足を止める。
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