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「章介!!どうしてヨウスケを叩いたりするのよ!!ヨウスケになんの落ち度があると言うのよ!!」
「落ち度があるから叩いた!!ソウスケ(多香子と別居中のダンナの弟・重度の障がいがある)のセクハラの子だから叩いた!!」
「どうしてそんなひどいことをするのよ!!」
「やかましいだまれ!!どうしてセクハラの子を同じ学校へ入学させたのだ!!」
章介がドカドカと足音を立てて部屋を出ようとしていた時に、多香子が止めたので、章介がさらにキレてしまいました。
「待ちなさい!!」
「どけよ!!」
「待ちなさいと言ったら待ちなさい!!」
「何で止めるのだ!!」
「ヨウスケも一緒に連れて行きなさい!!」
「どけよ!!オラオドレ!!」
「ヨウスケは学校へ行きたがっているのよ!!」
「ヨウスケが同じ学校へ来たら負い目を見るのだよ!!」
「だからといって、置き去りにしてもいいわけじゃないでしょ!!」
「どけよ!!」
「ヨウスケを連れて行きなさい!!」
章介は、多香子の言葉を聞いてさらにキレてしまったので、ヨウスケの頭をランドセルで殴ったのと同時に、多香子の足をけとばして家を出てしまいました。
「章介!!待ちなさい!!待ちなさい!!」
この時、1階の居間にいました多香子の妹の美香子(39歳)が『朝からやかましい!!だまれオドレ!!』と言いまして、近くに置かれていた湯のみを床に叩きつけてしまいました。
居間にいる母親(73歳)は、どうすればいいのか分からずにパニックを起こしていました。
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