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「お母さん!!そういうのであれば、おとーさんの育ボスをやめるように言いなさいよ!!」
「どうしておとーさんの育ボスのことを出してくるのよ…」
「出したくもなるわよ!!育ボス育ボス育ボス育ボス育ボス…おとーさんが育ボスをしているから章介がいじけてしまうのでしょ!!」
「おとーさんが部下の女性の娘さん(8歳・小学2年生)の学校の送り迎えをしているのは…おかーさんが海外出張中でおとーさんも工場の仕事がイレギュラーになっているので…」
「やかましい!!きれいごとばかり言わないでよ!!おとーさんが部下の女性にセクハラをしたことが原因じゃないのよ!!部下の女性にセクハラをしておいて育ボスだなんてふざけているわよ!!おかーさん!!おかーさんがおとーさんをイカクするようなことをしていたからおとーさんがセクハラ魔になってしまったと言うことに気がつきなさいよ!!サイアクだわ!!」
多香子は母親に対して思い切りキレてしまった後、台所へかけ込んで行きました。
その後、冷蔵庫の中から500ミリリットル缶の缶ビールを出して、フタをあけてごくごくとのんでいました。
この日もヨウスケは『学校へ行きたい…』と泣きじゃくってばかりいたので、学校へ行くことができませんでした。
その頃でありました。
多香子の父親は部下の女性の8歳の娘さんを学校へ送り届けた後に野毛中央通りにありますオフィスビルに入っている職場へ向かっていました。
多香子の父親は、多香子の出戻りと美香子が結婚をしないことと転職を繰り返していることの二つの問題を抱えていて頭を痛めていたので、どうすればいいのかわからなくなっていました。
わしらの老後の生活を台無しにする気でいるのか…
多香子と美香子は…
わしらの思いにぜんぜんこたえようとしない…
多香子の父親は、多香子と美香子が父親の思いにこたえようとしないことに腹を立ててばかりいたので、家庭が少しずつ壊れて行こうとしていました。
どうして…
多香子と美香子は父親の思いにこたえようとしないのだろうか…
どうすれば…
満足した老後を迎えることができるのだろうか…
どうすればいいのか…
わからない…
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