いらくさの家

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多香子と美香子がそうなってしまった元凶は、両親が抱えている深刻な問題にありました。 多香子の母親は、父親と再婚をするずっと以前にトーダイ卒の管理職の男性とお見合いをして結婚をしていましたが、最初のダンナが母親に頭があがらないマザコン男でありました。 最初のダンナは、気に入らないことがあればお嫁さんにイカクするなどしていたので、結婚生活は大きく壊れてしまいました。 多香子の母親は、最初のダンナが『結婚をしても親きょうだいと同居していることが気に入らない!!』と怒りまして、ダンナに母親と別居してほしいと要求を突きつけました。 その時のダンナは『ママと別れて暮らすのはイヤだ!!』と言うてだだをこねていました。 そしたら多香子の母親は『それなら離婚よ!!』と怒りまして、最初のダンナの顔を平手打ちで激しく叩いてケガを負わせたあと、強制的に離婚をして最初のダンナの家との間に溝を作ってしまいました。 それから8ヶ月後に、母親は多香子をひとりで出産してひとりで多香子を育てていました。 しかし、多香子の母親はひとりで多香子を育てている途中で育児ノイローゼにおちいってしまいました。 それを見かねた仲人さんが、多香子の母親に対して『もう一度ダンナと仲直りをしたらどうかなァ…』と提示しましたが、多香子の母親は『あんな虫ケラ以下のマザコンクソバカ男と仲直りするのだったら、多香子を道連れに心中するわよ!!』とカンシャクを起こして仲人さんをキョウハクしました。 たまりかねた仲人さんは、多香子の母親に最初のダンナのいとこで陸上自衛隊の幹部自衛官の男性と再婚することを提示しました。 仲人さんからの提示に対して、多香子の母親は『(マザコンダンナ)よりも(マザコンダンナのいとこ)の方が早い時期に親元から出て寄宿舎生活を送っていて、社会に順応した大人になっているから、そのようにさせてもらいます。』と言いまして、マザコンダンナを見くだすだけ見くだしてグロウしまくっていました。 多香子の母親は、幹部自衛官のダンナと結婚生活を送っていました。 再婚してから数年後に、2度目のダンナが東京都内でぼったくりの風俗店の客引きにつかまってしまった後、年齢をいつわって働いていた13歳の少女にインコウをしていたことがオモテザタになってしまったので、チョウカイメンショクを喰らってしまいました。 それを聞いた多香子の母親は、より激しい怒りに震えていたので、2度目のダンナに対して『最初のダンナが虫ケラ以下のマザコンクソバカだから、いとこであるあんたも虫ケラ以下のマザコンクソバカなのよ!!』と言うて、激しい平手打ちで顔を叩いてケガを負わせたあと強制的に離婚をしました。 そして、多香子が8歳くらいの時に母親が赤ちゃんがいる男性(今の多香子の父親)と再婚をして、今の家庭になったと言うことでありました。
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