いらくさの家

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それから時は流れて… 多香子と美香子は、両親から『早い時期に結婚をしたから失敗したので、独身の方が気楽でいいよ…』と教えられたので、20代から30代の前半は趣味などの楽しいことをして過ごしていました。 そして、多香子が30代のおわりが近づいてきた来た時から、両親が多香子に対して『いつになったら結婚をするのだ!!』と言うて結婚をせかすようになっていました。 多香子自身は『結婚したくない!!』と怒っていたので、両親が思い切り困り果てていました。 多香子が結婚をしたのは41歳の時でありました。 結婚相手は、50歳の神奈川県警の警察署の署長で章介の父親でありました。 多香子は、章介の父親の両親から『章介の母親になってほしい…』と言われたので、しぶしぶ結婚を承諾しました。 そして6年前に、ダンナの弟・ソウスケが職場で女性を妊娠させてしまった事件が原因で多香子は思い切りキレてしまいました。 多香子がダンナに対して『ダンナの弟のセクハラ問題の原因は兄であるダンナに落ち度がある。』とボロクソに言うたので、ボロクソに言われたダンナはひどく傷ついてしまいました。 そうしたことが原因で、夫婦仲が悪くなってしまったあげくにハタンしてしまいました。 そして、多香子は章介とヨウスケを連れて家出をして実家へ出戻りと言うことになりました。 もちろん、ダンナの家とは対立状態が続いたままになっていたので、6年たった今現在も宙ぶらりんになっていました。 両親はこの時『多香子と美香子を一刻も早く自立させないと、手遅れになってしまう。』と焦っていました。 どうにかしないと… 一刻でも早くどうにかしないと… 手遅れになってしまう…
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