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『え!?』
オレと美月の声が重なった。
も、もの!?…………物って……………?
「あーっ!葉月ちゃん、もしかしてカレシに貰ったのぉ!?」
美月…小学3年生がナマイキだぞ………
「………もう!美月はおませね………」
女はそう言ってまたオレを抱き締めた。
「その割にはザツな扱いじゃん!?」
「こ、これは!………ケンカしたから……放り込んだまま忘れてたの。」
………あのぅ………状況が掴めないんですけど………
「ふーん………良いなぁ!可愛いなぁ~……くまさん。」
いやぁ、美月よ。オレは確かに『くまさん』と呼ばれているが可愛くはないぞ?
名前が拓真(たくま)で山男のむさ苦しいデカい奴だからそうあだ名がついただけだぞ?
「…………これだけは……ダメなの。」
そう言った女…葉月の背後に鏡があった。
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