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赤堀はしないのだ
伊織の身を傷付けるような真似は、そう思った瞬間
ドン!
少年のような幼い体型から青年へと成長する過程の、中性的な印象を濃く漂わす伊織の薄い背を強く押した
「あっ」
ソファベッドに胸を打ち付けた伊織が咳き込みながら首を曲げ、常にない眼をした大介を見て、ブルッと身を震わせ目を閉じた
ゴミと同じ
行き場のない苛立ちと悲しみに彩られた瞳は伊織の『しっかりしてよ! 父さん』暗い記憶を呼び覚ますから、見たくない
「伊織。お前が憎い」
怨嗟の籠もる声にハッとした伊織が息を詰め、逃げそうになる躯を意志の力で押しとどめた
背中に手を置いて体重をかけてきた大介の重みに「ーーぐっ」呻いた伊織の膝に留まる制服ズボンのベルトを抜かれていく
ギュッと伊織の両脚をベルトで拘束する大介の行為を仕事として、受け入れる覚悟を決めた伊織のブリーフに触れた大介の指が
「痛ーーッ」
蕾へと押し込まれてくる
布が奥へ奥へと挿れば、理事長室を訪れる前に解した伊織の中も異物に擦られ痛い
「優しくして・・・・・・、ね、大介さん」
首を捻り『二人きりの時は大介と呼んでくれ』はにかんだ笑みを浮かべ、甘く囁いた大介に涙で潤んだ瞳を向けた伊織の顎を捉え、苦しい姿勢でキスを強要する大介に、伊織を解放する気はないらしい
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