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「俺の身体つきが変わったぁ?」
…結局二人は話していた内容を俺達に話してくれた。一時は隠そうとしたみたいだけど単純に気に掛かるというのもあったのかもしれない
まあライオネルに鍛えられてたからそりゃ幾らかは変わってはいるんだろうけど、そんなに気になる程か?さっき唯が岩壁に剣を突き刺せなかったように、一ヶ月程度じゃ目に見える程の成長はしない筈だけど…
「……確かに零也逞しくなったよね…」
「そう…か?」
「うん。ごつごつしてきたっていうか…僕が並んだら僕が貧相に見えちゃうもん」
「まあジェーノは元々そこまでがっちりはしてないからな…でも何でだ?食べてる物も皆と同じだったし、そこまで特別な事した自覚はなかったけど…」
「…この世界の環境や食べ物が合っている、とか?」
「……それだけでこうまで変わるものか?」
……謎だ。人の身体の構造が変わったりしない限り急激な変化はしない筈なのに、皆の話だと俺はその例から外れて成長しているみたいだ
改めて自分の身体なんかまじまじ見たりしないしな…鏡見る機会も殆ど無かったし
…嘘付いた。腹筋だけはチェックしてた。良い感じに凹凸が出来てきたから余計な脂肪が無くなったんだなって密かに喜んでました。はい
「日に日に零也の動きが速くなってるってライオネルが言ってたから零也が凄い早さで成長してるのは間違い無いと思うよ。現にオレ達と初めて会った時より見た目がライオネルに近くなってるもん」
「俺今あんな筋骨隆々になってんの!!?」
「あははっ!流石にあそこまではなってない!他に例えられる人がいなかったからさ!」
「今零也の身体を比較する対象がライオネルしかいないって事だよ。ただライオネルはもう別次元だけど」
…そっか…そんなに変わってんのか…今度しっかり鏡見て確認しよう。正直楽しみだ
「ああ、だからさっき背中に乗った時に逞しくなった〜みたいな事言ったんだ?」
「言っ…!たけど!もう忘れていいよ先の事はっ!」
「おい、そろそろ先に進むとするぞ。零也が謎に成長しているのは徐々に化け物と化しているからという結論で良いな?」
「良くねぇよ!?いや……俺ほんとに化け物化してるのか?この前だって唯は瘴気で立ってられないくらいだったのに俺は何とも無かったし…」
「…冗談を真に受けるな。お前は化け物では無く馬鹿者だ、勘違いするな」
「酷くない?泣くよ?」
「オルガって零也の事揶揄う時楽しそうだよねぇ〜!あ、こっちだよ!」
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