知らない天井(笑)

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ふいに突然目が覚めた。そんな感じだった。 「麗、大丈夫!?」 あれ?母さんの声がする。 「おはよう、母さん。」 体を起こそうとするも身体中が痛い(涙) 起きれない… 「おはようじゃないわよ。あんた、事故ったのよ?今は病院。」 「事故…?あたしが!?病院?店長に連絡しなきゃ。携帯は!?」 「あんた、今何時だと思ってるの?朝5時よ、5時?まだ迷惑よ。」 母さんにどなられた。 いやぁ、だって時間なんて知らんしさぁ。 事故って言われてもなぁ。 まぁ、まるで他人事のような自分だった。 どうしてだって? だって記憶無いんだもん。事故の。 ドラマの設定とかで記憶喪失っていうのあるじゃない? まさにそんな感じ。 自分に起きるだなんて、思いもしなかった。 残念ながら(笑)全部忘れた訳じゃなくて、事故当日の記憶が丸ごと無いんだな。 それは数年たった今もない。 何で事故したのか、それは私が一番知りたい。
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