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吉矢はちょっと髪が茶色くて、メガネとかかけちゃってて、色白で、身長が高くて…。
…何考えてんだろ?
給食だけ食べてまたいつもの公園に行ってタバコを吸ってた。
その間にも吉矢とメールをしてた。
吉矢は2つ上で学校は行ってなかった。
『だって学校つまんないじゃん』
吉矢の言葉が今になって解った。
その頃の私は学校が楽しかったし、そんな事ないと思ってた。
でも今は共感できる。
よくニックネームなのかペットなのか解らない名前をメールで出してきてた。
た~坊、クラッシュ、リーヤ。
いつも4人でいるらしい。
仲間に入りたい。
でも無理、会えるわけない。
『またいつもの公園にいるんか?』
吉矢からのメール。
いつも簡単なメールしかしない。
でも私にとっては嬉しかった。
『いるよ』
私も単文しか返さなかった。
それでも吉矢には何でも話したし、安心できた。
『俺も今日来ちゃった』
はぁ?
『そうなんだ』
また平常心を保って単文を送った。
本当はドキドキしてた。
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