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布団にも入らないでいつものようにいつもみんなでいたリビングのソファーで寝てた。
携帯の音で目が覚めてメールを見た。
相手はもちろん吉矢だった。
吉矢は半年くらい前にメル友看板で知り合った人だった。
『もう起きてっか!?そろそろ飯の時間だろ?』
時間を見ると11時半だった。
飯の時間とは給食の事だった。
ただ学費や給食費を払っているのはバカらしくて、給食だけは食べに行ってた。
もうそんな時間か。
黙って家を出た。
いつから
『行ってきます』
を言っていないんだろう…?
吉矢はメールだけの存在だった。
写メを見たことはない。
何故かって?
写メを見ていなくなってしまうのが怖いから…。
会ってみたくもない。
何故かって?
自分に自信がないし、お父さん達みたいにいきなりいなくなって、失ってしまうのが怖いからだ。
弱虫。
そう思われても良い、メールだけの存在でも。
私の中で吉矢はどんどん大きくなっていった。
私の勝手な想像。
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