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「月が良い位置に昇るまで、
呑んで待とうよ……博雅に酌を」
命ぜられて薫が博雅の脇に座り、
手の盃に酒を注ぐ。
博雅が、
どことなく戸惑うような表情を見せた。
そんな博雅を、
薫が目元だけで笑う。
並んだ二人をなんとなく見やって……晴明がふと気づく。
……これは……この二人、
似てないか?
瓜二つと言うわけではない。
見かけは薫の方が五つ六つ年下だ。
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