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笑うと驚くほど幼くて愛らしい。
普段のきつい物言いや態度は、そういう厳しい世界に身を置いているせいなのかもしれない。
俺に妃ちゃんを手助けできる力が本当にあるのなら……!
「そうか……。俺たちが一つ屋根の下で暮らす事は任務の為でもあるのか……」
「その通りよ。わかってくれたのね」
つまり妃ちゃんがいつもいつでも俺の傍に居る。
順番に風呂に入ったりもして、たまに
『陽色……今夜は一緒に入ろうか……』なんてコトにもなったりして。
さらに、時々寝ぼけた彼女が俺のベッドにもぐり込んできて、さっきの夢の続きが現実になったとしても!
それは全くもって任務の一環に他ならないのだ……!
「……よろひくおねまいひゃふ」
ペコリと頭を下げ、俺はデロデロと溶けて伸びて畳に付きそうになる鼻の下を片手で押さえた。
『うむ! この大黒天ハチベエさまがやおよろ’Sの心得から、スマートなブラの外し方までキッチリ指導してやるぢょ!』
いつの間にか俺の膝の上にちょこんと座ったパンダが、フリフリと短い腕を振る。
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