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「はいはい、どっちの呪文でもいいから、早くやってあげてよ。空の海の魔女のリーちゃん」
空の海の魔女さんはまたため息をつくと、手を上げた。すると、空の海の魔女さんの横に杖が現れた。
その杖を手に取り、呪文(どっちの呪文かは小声だったのでわからなかった)を唱えて、杖を一振りすると、クウさんたちの体が光に包まれた。
次の瞬間、クウさんたちの着ている服が変わった。
「わあ……」
変わったクウさんたちの服はファッション誌で見た服だった。その服はもちろん、とても素敵だったけど、その服を着たクウさんたちはファッション誌で見た女性みたいにきらきら輝いていた。
「みんな、とっても素敵よ!」
ショーコさんが感動の声を上げた。
「へえ~、これがあの本にあった服なのね」
カリナさんは服を触ったり、回ってみたりして変わった服を確かめていた。クウさんは服を見て、照れくさそうに笑っていて、ミコトさんは恥ずかしそうに俯いていた。
「ね? コウキくんたちもそう思うでしょ?」
アルトさんは「もちろん!」と答えたけど、コウキさんはミコトさんを見て、ナルさんはクウさんを見て、そのまま動かくなってしまった。
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