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「この服の魔法がファッション誌を見てやったんなら、あたしたちがレンちゃん用の服を紙に描いたら、空の海の魔女がそれを見て、服を変える魔法を使うことが出来るんじゃないの」
「そっか、さすがカリナ姉です!」
「そういうことなら、さっそくやりましょう!」
ショーコさんが店の奥からたくさんの紙と筆を持ってきた。
「この通り、紙はたくさんあるから、レンちゃんに似合う可愛い服のデザイン描き、どんどんやっちゃって!」
どんと、テーブルに紙と筆が置かれる。
「あたしが言い出しっぺだから、やらせてもらうわ」
カリナさんが紙と筆を取った。
「わたしもやります。服のデザインはやったことないですけど、絵は得意ですから」
「……わたしもやる」
クウさんとミコトさんも紙と筆を取る。
「んじゃ、みんなでやりましょうか」
「皆さん……」
わたしのために……皆さんの気持ちがとても有り難くて、とても嬉しかった。
「わたしのために有り難うございます」
頭を深く下げて、心を込めてお礼を言った。
「いいのよ。可愛い服を楽しみにしていてね」
「頑張って、レンちゃんに似合う可愛い服を描きますから」
「はい、よろしくお願いします!」
皆さんが考えてくれた服なら、きっと、ううん絶対、可愛いに決まっている。ぜひその服を着てみたい。
そして、出来るなら……その服を着たわたしをトラネコさんに見てほしい。
クウさんたちが紙に服を描くのを見ながら、その服を着られることにわくわくした。
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