第一話 おかしのお店とファッション誌

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「この服の魔法がファッション誌を見てやったんなら、あたしたちがレンちゃん用の服を紙に描いたら、空の海の魔女がそれを見て、服を変える魔法を使うことが出来るんじゃないの」  「そっか、さすがカリナ姉です!」  「そういうことなら、さっそくやりましょう!」 ショーコさんが店の奥からたくさんの紙と筆を持ってきた。    「この通り、紙はたくさんあるから、レンちゃんに似合う可愛い服のデザイン描き、どんどんやっちゃって!」 どんと、テーブルに紙と筆が置かれる。    「あたしが言い出しっぺだから、やらせてもらうわ」 カリナさんが紙と筆を取った。    「わたしもやります。服のデザインはやったことないですけど、絵は得意ですから」    「……わたしもやる」 クウさんとミコトさんも紙と筆を取る。    「んじゃ、みんなでやりましょうか」    「皆さん……」 わたしのために……皆さんの気持ちがとても有り難くて、とても嬉しかった。    「わたしのために有り難うございます」 頭を深く下げて、心を込めてお礼を言った。  「いいのよ。可愛い服を楽しみにしていてね」    「頑張って、レンちゃんに似合う可愛い服を描きますから」    「はい、よろしくお願いします!」 皆さんが考えてくれた服なら、きっと、ううん絶対、可愛いに決まっている。ぜひその服を着てみたい。 そして、出来るなら……その服を着たわたしをトラネコさんに見てほしい。 クウさんたちが紙に服を描くのを見ながら、その服を着られることにわくわくした。
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