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「魔法使いも魔女も似たようなものでしょ。というか同じことが出来るなら、同じじゃない。細かいことにこだわりすぎなのよ、リーちゃんは」
リーちゃんというはショーコさんが空の海の魔女さんを呼ぶ愛称で、ショーコさんがそう呼ぶのは空の海の魔女さんの本当のお名前を知っていて、そのお名前からそう呼んでいるらしい。
「あんたは大雑把すぎだよ、ショーコ。そもそも、あたしが何でそんなことをしなきゃいけないんだい?」
「それはもちろん、偉大な魔女は女の子を可愛く大変身させて、幸せに導く使命があるからよ」
「……あたしはいつからシンデレラの魔女になったんだ」
「それは今日、正確には今からよ」
「じゃあ、本日は営業終了だよ。また明日来な」
手をひらひら振って、空の海の魔女さんは読書を再開した。
「じゃあ、わたしも今日はもう営業終了するわ。そうなったら、リーちゃんはこれ以上、おかしを食べられないし、今来たばかりのレンちゃんもおかしを食べられなくなるけど、いいのね?」
にっこり笑顔のショーコさんの言葉に、空の海の魔女さんがぴたりと動かなくなった。しばらくして、空の海の魔女さんは深いため息をつくと、ぱたんと本を閉じた。
「……わかった。やればいいんだろやれば。ビビディ・バビディ・ブーとか言えばいいのかい?」
「そっちもいいけど、キュアップラパパ!っていうのも可愛くてオススメよ」
「そっちは別の魔法使いの呪文だろうが!」
空の海の魔女さんが大声で言い放つ。これがツッコミというものだと、前にショーコさんが言っていたのを思い出す。
そして、誰かが「そっちの魔法使いもそういうことをやっていた」と言った。
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